2007年09月10日

藤子・F・不二雄のまんが技法

図書館で借りてきていた本の1冊を読み終える。

『藤子・F・不二雄まんが技法』(小学館文庫)がそれである(2004/4/1初版)
藤子・F・不二雄のまんが技法 (小学館文庫)藤子・F・不二雄のまんが技法 (小学館文庫)
販売元 : Amazon.co.jp 本
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[タイトル] 藤子・F・不二雄のまんが技法 (小学館文庫)
[著者] 藤子 F・不二雄
[種類] 文庫
[発売日] 2000-03
[出版社] 小学館

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本書は、一九八九年八月に勝者から『藤子・F・不二雄まんがゼミナール』として刊行されたものを再構成し、文庫化したものです。
(-本書のプロフィール-より)

 マンガを描くこつ。
 マンガを描くときに何が必要か?
 そして、何が大切か?
 読んでいる途中で、「ん?これは何のことを言っているのかな?」と、頭を悩ませることは、ほとんどなかったと思います。それは大切なことが、とてもわかりやすく書かれていたからです。
 頭で「わかる」と、つぎに「考える」ようになります。わからなければ、考えるところまでたどりつけないのです。
 藤子先生は、読む人がきちんと「考える」所までたどりつけるように、わからせてくれたのです。
 (里中満智子・まんが家)
(カバー裏解説より)

いわゆるマンガの描き方ハウツー本であります。
多くのまんが家さんがこの手の本を出していますが、藤子さんもやっぱりあったのですね。
別にまんが家になるつもりはないけれども、つい借りてしまいました。

文章(文体)自体は確かに小中学生向けな感じですが、書いてる内容はと言うとこれは、プロに初心を忘れさせないための備忘録的なものとなってないか?(笑)

もくじだけでも十分楽しめると思うので(でも誰が楽しめるんだろ?)紹介してみましょう。

藤子・F・不二雄のまんが技法 目次

はじめに―まんがをかくのは楽しいぞ

第一章 まんが作りは映画作りと同じだ
 ●「まんが」のはじまり
 ●「映画」から生まれた「まんが」の手法
 ●映画用語=まんが用語
 ●たった一人の総合芸術「まんが」
 ●きょうから、きみが監督だ

第二章 まず「まんが」のノートを作ろう
 ●最初に用意するものは紙と鉛筆
 ●まずはじめるのは「らくがき」
 ●「まんがノート」を作ろう
 ●「まんがノート」の効用
 ●人マネからはじめよう
 ●遊びで覚える「まんが」テクニック(技術)
 ●ぼくのミニまんが履歴書(1)

第三章 さあ、俳優募集(キャラクター作り)
 ●その人だけの画風がある
 ●「へのへのもへじ」遊びで顔の研究
 ●いろいろな俳優(キャラクター)を作ろう
 ●魅力ある主役も大切なら、ワキ役も大切だ
 ●紙上の俳優に演技をつける
 ●いろいろな手法でキャラクター作りを

第四章 ロケハン(舞台さがし)に出かけよう
 ●「まんが」のロケハンの第一歩は写生
 ●ロケハンの近道を教えよう
 ●ロケハンは資料さがし
 ●大道具、小道具でキャラクターの正確までが表現できる
 ●便利な機器の裏側には落とし穴がある
 ●自己流「まんが百科事典」を作ろう
 ●コレクト品(収集品)からだってアイディアが生まれる
 ●背景が変わると物語も変わる

第五章 きみはカメラマンだ
 ●読者をすむー無に作品に引き込むテクニック
 ●カメラの目の位置で構図が変わる
 ●コマの大小でテンポを変える
 ●カメラ(作者の目)位置を変えると
 ●先輩たちが発明した表現をさらに工夫する
 ●カメラのショットの例

第六章 シナリオを作ろう(物語発想法)
 ●シナリオから監督まで、大いそがしの「まんが」制作
 ●シナリオは設計図
 ●話作りの名人になるためには!?
 ●アイディア作りの基本
 ●「まんが」にはムダは禁物!!
 ●「まんが」の基本は、「起・承・転・結」にある
 ●長編まんがの構造も、「起・承・転・結」

第七章 空想を広げよう(SFX入門)
 ●くじけずに好きなものをかいていく
 ●既成概念を寄せ集めて、新しいものに変身させる
 ●かけないものはないのが「まんが」の世界
 ●ぼくのミニまんが履歴書(2)

第八章 クランクイン(撮影開始だ)
 ●「積木」をたくさん集めよう
 ●さあ、とにかくクランクイン!
 ●『オバQ』『ドラえもん』は、こうして生まれた
 ●大好き(!?)な恐竜を主人公にする
 ●ワンポイント・レッスン
 ●ぼくのミニまんが履歴書(3)

第九章 さあ、プロめざしてがんばろう!
 ●おもしろがらせることは大変な作業
 ●大勢の人が支持しているからこそ人気がある
 ●「人気」は時代によって変わる
 ●「人気まんが」のかき手は、ふつうの人
 ●まんがで文化遺産を再生産する!!
 ●浅くつかむか、深く掘りさげるかで、まんがの質が変わる!!
 ●どんどん取り入れ、どんどんはき出す!!
 ●学習能力を持つコンピューター
 ●素がないところから、作品は生まれない!!
 ●古い要素から、おもしろさを見つけよう!!
 ●かけばかくほどアイディアは出てくる!!
 ●遠心力(自信)と求心力(劣等感)
 ●ありあまってもこまるのが自信!!
 ●ぼくのミニまんが履歴書(4)

第十章 まんが実技編
 ●参考作品『のび太の恐竜』なによりも扉絵が大切
 ●印象に残るプロローグを作ろう!!
 ●のび太が恐竜に夢中になったわけとは!?
 ●時間を延ばして行動を強調する方法
 ●とっぴだからこそ動機をはっきりさせる
 ●大ゴマで時間と場所の変化を示そう!!
 ●時間経過とのび太の苦闘を説明する!!
 ●主人公の感情をも絵にして表現しよう!!
 ●小道具のアイディア作りは楽しい!!
 ●調べ、類推することが大切なこと!!
 ●あくまでも、読者の身近な経験を生かす
 ●ストーリーも、4コマまんがの積み重ね
 ●形のないものでも具体的にかいていく
 ●ドラマをおもしろくする秘訣とは!?
 ●夢中に育てるうちに生まれるピー助への愛情
 ●時には捨てるアイディアだってある
 ●ピー助のおかれている立場を説明する
 ●対抗心と愛情との葛藤がテーマなのです
 ●のび太の体験を読者にも味わってもらう!!
 ●コマとコマの間を広げて時間経過を表現
 ●山場の前に中ぐらいの山場をおこう!!
 ●最後の山場に向けて、危機を連発させよう
 ●いろいろな方法で危機感を高めていく
 ●セリフで説明せず、絵で説明しよう
 ●連載まんがの約束を生かした省略
 ●いちばんかきたかったクライマックス!!
 ●主人公の気持ちで、ちがうかき方!!
 ●ぼくのミニまんが履歴書(5)
 ●藤子・F・不二雄 <略年譜>

あとがき

解説<里中満智子>

以上。
うっはー、むっちゃ長かった、くたびれた。

各章の解説には自身の作品『ドラえもん』からの引用ページが多数取り扱われており、ほんと見た目は初心者用なんですよ。

手塚治虫のや、石ノ森章太郎のマンガの描き方本を読んでまんが家を目指し、実際まんが家になった人の話は聞くけど、これ読んでまんが家になった人もやはりいるんでしょうかねぇ?
ま、とりあえず描いて描いて描きまくっていると何かが生まれ出てくるようですね。
よし!試してみるか!
て、デジカメもスキャナーも使い物にならないのでどーしよーもねー!
のでやめ←早っ!

最後に、藤子・F・不二雄先生のお言葉にて本日分を終わる。

描くぼくが楽しみ、
読んでくれる人も楽しむ、
そんな漫画がずっと、
ぼくの理想なんだ。

 藤子・F・不二雄
 (ワンダーライフ・スペシャル『藤子・F・不二雄の世界』より)

「かぶの独り言」
ちなみに今月、9月23日は藤子・F先生の11周忌です。
posted by かぶ(テーマソング:「あの時君は若かった/ザ・スパイダース」) at 02:28| 大阪 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | マンガ・書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これ今日ネットで注文したんですけど、まんがゼミナールは読んだことあったんで、おっと!と思いました(笑)

まだ入金してないから大丈夫なんですけど。

まさか内容が同じとは…こちらを見つけてよかったです^_^;
Posted by まさ at 2015年01月13日 20:06
> まささん
内容紹介だけで感想がほとんどないのに(苦笑)お役にたてて良かったです。
Posted by 管理人 at 2015年01月17日 08:10
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